2016年10月22日

徳島に帰りたくなる本

故郷・徳島に帰りたくなった。いきものがかりの『帰りたくなったよ』が頭の中でリフレインしている。そんなきっかけになったのは、下北沢の本屋「B&B」で行なわれていたトークイベント。

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写真に写っているのは、徳島出身のガールズバンド・チャットモンチーの福岡晃子さん(左)と、アアルトコーヒーのオーナーの庄野雄治さん(右)。おふたりの共著として刊行された『徳島のほんと』のトークイベントだった。

2時間みっちり、ほーんとに素敵なトークだった。徳島の特産物のフィッシュカツや竹ちくわが出てきたり、金時豆がお好み焼きやちらし寿司に入っている話とか、庄野さんのお店が、マクドナルドやミスタードーナツも潰れてしまうほど人がいない商店街にある話とか(ちなみにこの商店街は、わたしの中学生時代の遊び場だったりする)、ガイドブックに載っているような上辺の徳島じゃなくて、阿波っ子の日常がトークに盛り込まれていた。

本屋の隅っこに、30人くらい聞きにきてたかな。きっと周りの人たちは「へぇ〜」と思うくらいの話を、わたしはひとり、胸をきゅーんと切なく鳴らしながら、『徳島のほんと』っていう本を握りしめて聞いていた。東京の、小さな本屋さんで、徳島の当たり前を共有できるなんて思って思ってもみなかった。わたしは観客として来ていて、もちろん一言もしゃべっていないけれど、徳島っていいところなんだよって、なぜか誇らしかった。
posted by Amelia at 21:59| Comment(0) | 徳島のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月15日

海辺に佇むカフェ

うのしまヴィラ」っていう名前、なんだか可愛い。旅先として、これまで茨城を選んだことがなかったけれど、実は女子が好きそうな可愛い場所がたくさんあることを知った。そのうちのひとつとも言えるうのしまヴィラは、すぐそばに太平洋を望める宿。木のぬくもりが感じられる造りの建物で、今回はここのカフェダイニング「CAFE&DINING海音(シーネ)」でランチをした。

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入り口のすぐ左手にはソファ・テーブルがあり、その奥にはテーブル席が並ぶ。庭に面したガラス窓からは潮風がふわりと舞い込み、窓越しに太田尻海岸が見渡せる絶好のロケーションだ。ランチメニューは、和風あんかけオムライスにトロ豚と彩り野菜のカレー、発酵豚の味噌カツ丼に本日の季節のパスタなど。これにミニサイズの発酵スムージーやサラダ、それからスープがついて1,080円。

わたしが選んだカレーには、肉厚の焼き豚や茨城が育んだ色鮮やかな野菜たちが乗っていた。ルーは少し酸味があって、あとでピリっとくる辛さはいい具合に体を刺激する。そうそう、これにデザートセット(ドリンク付540円)をプラスするのを忘れてはいけない。お店のオリジナルレシピで作られるデザートは、今回ほうじ茶プリンとシフォンケーキだった。

このプリンが、オーナーシェフも自ら絶賛するほどの美味しさなのだ。お店の人が自信を持って提供してくれるものは好き。そこにはこだわりや愛の詰まった美味しさがある。今度はここに泊まってゆっくりしたいなぁ。東京からなら、ちょっとそこまでっていう気分で気軽に週末旅ができそうだ。また行きたい。大切な人に教えたい──そう思えた、今回の旅の1番のお気に入り。

2016年10月10日

日立駅からはじまるアート巡り

芸術祭にはもともと興味があったけれど、実際に足を運んだことはなかった。先週末訪れた「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」の期間中は、茨城県北部のいたるところにアートが展示されている。その数は約100作品にもおよぶ。作品にはその場の空気に溶け込んでいるものもあれば、全く別次元で、異様な存在感を放っているものもある──なんとも興味深いアート巡りをした。

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まず初めに訪れたのは、JR常磐線・日立駅。改札を出たコンコースの窓ガラスに7色のカラーフィルムが貼られていて、屋内の空間が虹色でぼんやりと光っている。見るときのお天気や外からの光の具合で、虹色が織りなす空間の雰囲気も違ってくると聞いた。日立駅舎は、日立出身の妹島和世(せじまかずよ)さんがデザイン監修している。この『回廊の中で:この場所のための4つの虹』という作品は、ダニエル・ビュレン氏によって手がけられた。普段の駅を知らないが、こんな駅が一体あるだろうか。

このほかにも、日立駅の周辺にはアートがたくさんある。シビックセンターへ向かう途中には、「山行き」と表示された古ぼけたバスが停まり、屋根からなにやら盆栽のような木々が飛び出ていた。近づけば近づくほど頭にハテナマークが浮かぶ──解説をしてくれた県庁職員さんに話を聞くと、「茨城県には山と海の両方があって、これは"山"を表した作品です。どうぞ中を見ていってください。芸術祭の期間中は、茨城県で自生する植物と動物たちがここで共生しています」と。『ノアのバス』というテア・マキパー氏の作品だ。

バスの乗降口から中をのぞき込んでみると、いたいた! うさぎやら鳥やら可愛い動物たちと、生い茂った植物のメルヘンな空間が。へぇ〜とか、ふ〜ん、とかで終わってしまいかねないけれど、”現代アート”って、どうやらこういうものらしい。作品の裏側にはしっかりとストーリーがあって、作者の思いがある。見る人はそれを読み取ってふむふむと考える。わたしが言葉で何かを伝えのと違って、現代アートって、見る人に考えさせる要素が強いのかもしれない。自分の目で見てみないと面白さはわからないもんだなぁ。芸術祭は11月20日まで。