2012年12月30日

パリでの出会い

パリでのたった3時間の滞在で、ある素敵な出会いがありました。パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港〔写真〕に到着し、入国審査の列に並んでいた時のこと。前に、ハイカラな日本人のおばあちゃんを見つけました。手にはFAUCHONのバッグを持ち、異国の地でもとても慣れているようす。思わず「フランスにはよく来られるんですか?」と尋ねました。「ええ、今年は6月に一度来て、今回が2度目。毎年3度くらいは来るのよ」と。いつもは旦那さんと一緒のようですが、今回は彼の仕事の都合でおひとりでした。それでもフランスに着いて嬉しそう。ひとりでも何の問題もなさそうです。それもそのはず、しばらく話をしていると、退職後の60歳を過ぎてからフランスに短期留学を2回していることが分かりました。

CDG
 
彼女が初めて渡仏したのは30代の頃、当時はシンガポール航空が1番安く、東南アジアや中東を乗り継いでやっとパリまで辿り着いたものの、政治情勢が悪く、入国時に薄気味悪い部屋に拘束され、大変な思いをしたと話してくれました。そして日本へ戻る便でも、容赦なくハプニングは起こりました。Reconfirmation(予約の再確認)をしなければならない時代でしたが、それを知らずに空港へ行くと彼女の予約はキャンセルされていました。そこで英語で次の便に乗りたいと言っても取り合ってもらえず、フランス語は全く分からない。それを見かねたフランス語のわかる日本人に助けてもらい、ようやく帰りのフライトを手配できたものの、フランス語が喋れたらと、悔しい思いをしたそうです。それが、彼女とフランスの深い付き合いの原点。

彼女はフランスへ行くと、いつもはパリを拠点に日帰りで色んな都市へ足を運ぶそうです。今回は例外で初日にニースまで移動し、カンヌの友人のところへ遊びに行くそう。その友人と彼女の出会いも素敵で聞き入ってしまいました。パリのカフェでご主人とお茶をしていた時のことでした。彼女と同じ年くらいの女性に突然話しかけられたそうです。「来月から3か月間、仕事で日本へ行くんだけど、気候はどう?」と。そのフランス人女性は、ジュエリーのお店を世界各地で立ち上げる仕事をしています。来日して日本に滞在していた間、彼女はその女性と密にコンタクトを取り、忙しいスケジュールに加え慣れない環境で頑張る彼女をサポートをしたそうです。親身になって日本のことを教えてあげたことから、その後10年以上もの関係が始まることになったのです。

約10,000qも離れた日本とパリ。そこでこのような出会いがあるから不思議です。そしてまた私も、彼女とパリで出会いました。60歳から異国の地で勉強しようと思える彼女のガッツが、これから始まる長丁場の出張にパワーを注いでくれたことをふと思い出しました。

パリの空港で2時間ほどお喋りを続けた後、私はトゥールーズに、彼女はニースにそれぞれ向かいました。


posted by Amelia at 22:32| Comment(0) | 旅の出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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