2016年10月10日

日立駅からはじまるアート巡り

芸術祭にはもともと興味があったけれど、実際に足を運んだことはなかった。先週末訪れた「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」の期間中は、茨城県北部のいたるところにアートが展示されている。その数は約100作品にもおよぶ。作品にはその場の空気に溶け込んでいるものもあれば、全く別次元で、異様な存在感を放っているものもある──なんとも興味深いアート巡りをした。

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まず初めに訪れたのは、JR常磐線・日立駅。改札を出たコンコースの窓ガラスに7色のカラーフィルムが貼られていて、屋内の空間が虹色でぼんやりと光っている。見るときのお天気や外からの光の具合で、虹色が織りなす空間の雰囲気も違ってくると聞いた。日立駅舎は、日立出身の妹島和世(せじまかずよ)さんがデザイン監修している。この『回廊の中で:この場所のための4つの虹』という作品は、ダニエル・ビュレン氏によって手がけられた。普段の駅を知らないが、こんな駅が一体あるだろうか。

このほかにも、日立駅の周辺にはアートがたくさんある。シビックセンターへ向かう途中には、「山行き」と表示された古ぼけたバスが停まり、屋根からなにやら盆栽のような木々が飛び出ていた。近づけば近づくほど頭にハテナマークが浮かぶ──解説をしてくれた県庁職員さんに話を聞くと、「茨城県には山と海の両方があって、これは"山"を表した作品です。どうぞ中を見ていってください。芸術祭の期間中は、茨城県で自生する植物と動物たちがここで共生しています」と。『ノアのバス』というテア・マキパー氏の作品だ。

バスの乗降口から中をのぞき込んでみると、いたいた! うさぎやら鳥やら可愛い動物たちと、生い茂った植物のメルヘンな空間が。へぇ〜とか、ふ〜ん、とかで終わってしまいかねないけれど、”現代アート”って、どうやらこういうものらしい。作品の裏側にはしっかりとストーリーがあって、作者の思いがある。見る人はそれを読み取ってふむふむと考える。わたしが言葉で何かを伝えのと違って、現代アートって、見る人に考えさせる要素が強いのかもしれない。自分の目で見てみないと面白さはわからないもんだなぁ。芸術祭は11月20日まで。


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