2015年01月31日

スカイマークの夢

スカイマークが民事再生法の適用を申請しました。いつかはこうなると分かっていたものの、突然すぎるニュースにいまだ驚きを隠せません。

スカイマークはかつて、エアバスA380で成田―ニューヨーク線を飛ばす計画を持っていました。発表したのは2010年秋。まだ定期便は国内線だけの新規参入航空会社が、総2階建の飛行機を導入し国際線に参入する──航空業界の前代未聞の計画に世間が大騒ぎしました。私も、大好きなA380を国内のエアラインが導入するという計画にワクワクしながら、スカイマークの挑戦を見守る一人でした。

CC0112E3-97E1-48C7-8EF7-2F3F7631F756.jpg

A380はスカイマークには大きすぎる夢でした。準備を進める途中で導入を断念。それでも、残されたA330というワイドボディの大型航空機の導入にかけ、エコノミークラスの全席に、幅広で深いリクライニングの「グリーンシート」を取り入れました。業界の常識とは違ったことをする──奇を衒ったスカイマークの計画に、心配する一方で、いつも成功を願っていました。その願いもあっけなく、本日を持ってA330は運航停止──全てが夢に終わってしまったことが残念でなりません。

これから、新体制の経営陣によるスカイマークの立て直しが始まります。機材はボーイングB737型機に統一し、新機種の導入発表当時に戻るのでしょう。これまで夢に向かい、現場で汗水垂らした整備士やパイロットをはじめ、その他スタッフ全員のことを思うと、報道されるニュースだけが全てではありません。日本の第3航空会社まで成長したとは言え、新機種導入のために費やした労力は経験した人だけが知ることです。スカイマークに早く数年前の元気を取り戻してほしい──そう心から願っています。


posted by Amelia at 23:58| Comment(0) | 日系エアライン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

春秋航空日本

先日、Facebookページで春秋航空日本を利用したことを書きましたが、今回はその評価について記事にしたいと思います。全体的な評価(あくまでも私の個人的観点からですが)は5段階中4──意外と好印象を持っています。もちろん、たった1度の利用では評価しきれない部分が多くありますが、今後も利用してみたいと期待を膨らませています。

まず、春秋航空はLCC(格安航空会社)であるため、首都圏から成田空港までのアクセスが不便であることや、座席スペースが狭いこと、それから機内サービスが有料であることは評価の対象から外しました。それで航空券の低単価を実現させているわけですから。今回のポイントは、クルーの接客態度、機内販売、定時性、ビジュアル、就航路線、機内誌の6項目と決めました。

00D5837F-1CBD-4076-9FB7-B575AABF487B.jpg

1. クルーの接客態度: 4.5
8月1日の就航からわずか数週間にもかかわらず、キャビンクルーは慣れた様子で、機内アナウンスもはっきりと聞きとりやすかった。英語のアナウンスは大手キャリアよりもネイティブに近い発音。4名のキャビンクルーのうち1名は中国人国籍。その他は日本人クルーでベテランのようす。接客は必要最低限のことしかしないが、丁寧で細かい気配りが見られた。

2. 機内販売: 3.5
販売品のラインナップがとても個性的。就航地のご当地商品を採用しているのか、こだわりが感じられる。例えば、佐賀の丸ぼうろや嬉野茶、広島のカープかつや高松のさぬきビールなど。これに加え、Remove before flightのキーホルダーや、アロマカードなどのオリジナルグッズも販売されている。残念なのは、販売メニューが座席ポケットに入っておらず、見るチャンスはキャビンクルーが回ってきた時だけ。これでは焦ってゆっくり商品を選ぶことができない。メニューシートの質も悪く、商品の写真と商品名が並んでいるだけで説明はなし。一体どれがどこのご当地商品か分からない──まぁ、後でメニュー見せてくださいとリクエストした時には快く対応してくれたので、よしとしよう。

3. 定時性: 5.0
今回のフライトの定時性は満点。出発25分前にはバス搭乗を開始し、10分前にはほとんどの乗客が搭乗を完了。スムーズな運びには感動すら覚える。ただし、少ない機材で運航しており、不具合などが一度起こると玉突きで遅延が発生するため、定時性については不安定と考えた方がよい。

4. ビジュアル: 4.0
緑と黄色でカラフルな制服が印象的。濃い緑色のジャケットは80年代ファッションのようで少し残念だが、ジャケットを脱ぐと上品でお洒落に見える。薄い緑のストライプの7分袖ブラウスに、グレーのスカートは内側がライトグリーンのフリルデザイン。腰の高い位置の細ベルトでスタイルが良く見える。格安航空会社でもやはり制服があるだけでちゃんとして見える気がする。

5. 就航路線: 4.0
成田を拠点に、広島・高松・佐賀の3路線を就航させている。意外な場所を選んでいるが、なかなか渋い選択だと思う。他のLCCはまず福岡や札幌、那覇などのドル箱路線を運航し、一旦軌道に乗せてから地方路線を採用している。それと比べると、この路線の選択は大胆で気持ちがいい。

6. 機内誌: 3.5
私たちが想像する機内誌ではない。『LOVE!佐賀』という観光ガイド本である。春秋航空には全く関係のない内容で、100%佐賀の観光スポットやおススメの食事処、有名イベントなどについて。内容は佐賀出身の友人もお墨付きだが、これから高松へ向かうという私には最初はピンと来なかった。でも、これは春秋航空の一種の戦略なのか──なぜか佐賀線を利用して、佐賀へ行ってみたいという気持ちに駆られた。

上に書いた評価のとおり、機内販売では就航先の物産を取り入れ、機内誌では観光ガイドを上手く利用していました。乗客は行き先の情報を得られて得をし、現地の人たちはこれにより観光客が増えることに期待していると思います。春秋航空日本がWin-Win効果により更に発展することを期待しています。航空運賃は片道5,000円程度から。今度は佐賀線を利用してみたいと目論んでいます。
posted by Amelia at 21:54| Comment(2) | 日系エアライン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月19日

初就航から15年

ちょうど15年前の今日、1998年9月19日に、スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)は初就航を遂げました。記念すべき初路線は羽田―福岡、日本のドル箱路線でした。

当時は座席数280席ほどのB767-300ERで運航を開始し、その後7機導入。2009年からは全てB737という機体にダウンサイズし、座席数も177席に統一しました。そのB737も現在では保有数が31機までに上り、就航している空港は15空港、29路線、1日166便運航と、スカイマークは大手キャリアに引けを取らない規模にまで成長しています。

Yuko 20130331 085.JPG

そして今、スカイマークは大変身の時期を迎えています。来年2014年の1年間に新しくエアバスA330とA380を導入する計画は既に有名な話ですが、それ以外のニュースも絶えません。パイロットの自社養成や、ボーイング737MAXの導入、それから昨日のプレスリリースでは今年12月下旬の米子鬼太郎空港への就航を発表しました。全国の主要な空港への就航を終えた今、仙台空港、石垣空港就航に続き、地方空港への展開を進めている傾向にあるような気がします。

濃紺に黄色い星がトレードマークのスカイマーク。ツンツンとした態度のFAさんに不満の声も多いようですが、これからも安全第一、そしてお客様のお財布に優しいエアラインであってほしいと思います。色々と業界の常識を覆すことの多いスカイマークですが、さて次は一体どんなニュースで世間を驚かせてくれるのか楽しみです。そろそろ次のニュースが発表されるかな。
posted by Amelia at 23:59| Comment(0) | 日系エアライン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。