2014年04月29日

滑走路に仕掛けられた罠

飛行機で旅に出たとき、何かの事件に遭遇したことはありませんか?  先日、珍事件の話を同僚から聞きました。ボーイングB737のメインランディングギア(胴体中央のタイヤ)が、滑走路のくぼみに引っかかり、動けなくなったという事件でした。それも、お客さんが乗っている飛行機で。

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(写真はイメージです。)

事件は、その機体が滑走路の端っこで離陸許可を待っていたときに起こりました。管制塔から離陸の指示が出され、動き出そうと思ったところ、体が動かない。お客さんはさぞかし不思議に思ったことでしょう。機長は焦り、推力を上げて脱出を試みましたが、ビクとも動かない。あぁ、どうしよう。

実は、B737のような小さめの機体は、この隠れた罠に運悪く引っかかることがあるそう。この凹みは、ジャンボ(B747)やトリプルセブン(B778)などの大型機が、同じように滑走路の端っこで待機している間に、荷重がかかって自然にできたもの。それより小さいタイヤが装備された飛行機は、加速していれば難なく通過できるほどの凹みでも、ちょうどその場所で動きを止めてしまうと、いざ動こうとしたときに脱出できなくなってしまう、というカラクリのようです。

小さいとは言え、あんなに大きいものがはまっている姿を想像すると少し滑稽です。こんな珍事件なら、実際に遭遇してもいいかな、と思うのは私だけでしょうか。


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2013年05月08日

滑走路の番号

空港の滑走路に書かれている2ケタの数字について、疑問に思ったことはありませんか? 私もかつて、「あれは何を意味しているのだろう?」と思っていた一人でした。羽田空港には4本の滑走路があり、A滑走路から順にB、C、D滑走路まであります。そのそれぞれの滑走路の両端に2桁の数字が書かれているわけですが、並行するAとC滑走路には同じ番号が振られています。ここまで言うとピンとくる人もいるでしょうか。

そうです。この数字は角度を示しています。360が真北の方角を示すのに対し、時計回りに090が真東、180が真南、それから270が真西を指します。滑走路に書かれている2ケタの数字はその角度の最初の2ケタ。例えば北風が吹いている時、羽田空港から西・南方面へ向かう便は、D滑走路の05から飛び立ちますが、それは飛行機が真東から40度北へ傾いた方向へ向かって飛んでいくことを表します。(四国地方へ向かう場合は離陸してすぐに右旋回してしまいますが。)

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そう言えば先日、4月上旬にオープンしたばかりの酒々井プレミアムアウトレットに行ってきました。フードコートはまるで空港にいるかのような造りに設計されており、中央エリアは滑走路で囲まれていました。角度を示す数字も描かれていましたが、「19R」「19L」「01R」「01L」「28R」「10L」と、この辺りの空港ではあまり馴染みのない数字でした。調べてみると、日本の空港でも使われている滑走路です。それも意外とたくさん。01/19滑走路を使用している空港は新千歳空港、山形空港、福島空港、大分空港、徳之島空港。一方で、10/28滑走路を運用しているのは、三沢空港、秋田空港、新潟空港、広島空港、それから鳥取空港でした。

ただ、その2つを組み合わせた滑走路を持つ空港は日本には存在しません。デザイン設計者が、アウトレットがある方角を調べてこの滑走路が描かれたのであれば、それは本物かもしれません。ただ欲を言うと、成田空港近くにあるアウトレットということで、成田空港の滑走路に似せていれば最高だったと思います。成田空港の滑走路は2本。4,000メートルある16R/34LのA滑走路と、約2,000メートルの16L/34RのB滑走路です。
posted by Amelia at 21:17| Comment(0) | ヒコーキのお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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