2016年10月15日

海辺に佇むカフェ

うのしまヴィラ」っていう名前、なんだか可愛い。旅先として、これまで茨城を選んだことがなかったけれど、実は女子が好きそうな可愛い場所がたくさんあることを知った。そのうちのひとつとも言えるうのしまヴィラは、すぐそばに太平洋を望める宿。木のぬくもりが感じられる造りの建物で、今回はここのカフェダイニング「CAFE&DINING海音(シーネ)」でランチをした。

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入り口のすぐ左手にはソファ・テーブルがあり、その奥にはテーブル席が並ぶ。庭に面したガラス窓からは潮風がふわりと舞い込み、窓越しに太田尻海岸が見渡せる絶好のロケーションだ。ランチメニューは、和風あんかけオムライスにトロ豚と彩り野菜のカレー、発酵豚の味噌カツ丼に本日の季節のパスタなど。これにミニサイズの発酵スムージーやサラダ、それからスープがついて1,080円。

わたしが選んだカレーには、肉厚の焼き豚や茨城が育んだ色鮮やかな野菜たちが乗っていた。ルーは少し酸味があって、あとでピリっとくる辛さはいい具合に体を刺激する。そうそう、これにデザートセット(ドリンク付540円)をプラスするのを忘れてはいけない。お店のオリジナルレシピで作られるデザートは、今回ほうじ茶プリンとシフォンケーキだった。

このプリンが、オーナーシェフも自ら絶賛するほどの美味しさなのだ。お店の人が自信を持って提供してくれるものは好き。そこにはこだわりや愛の詰まった美味しさがある。今度はここに泊まってゆっくりしたいなぁ。東京からなら、ちょっとそこまでっていう気分で気軽に週末旅ができそうだ。また行きたい。大切な人に教えたい──そう思えた、今回の旅の1番のお気に入り。



2016年10月10日

日立駅からはじまるアート巡り

芸術祭にはもともと興味があったけれど、実際に足を運んだことはなかった。先週末訪れた「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」の期間中は、茨城県北部のいたるところにアートが展示されている。その数は約100作品にもおよぶ。作品にはその場の空気に溶け込んでいるものもあれば、全く別次元で、異様な存在感を放っているものもある──なんとも興味深いアート巡りをした。

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まず初めに訪れたのは、JR常磐線・日立駅。改札を出たコンコースの窓ガラスに7色のカラーフィルムが貼られていて、屋内の空間が虹色でぼんやりと光っている。見るときのお天気や外からの光の具合で、虹色が織りなす空間の雰囲気も違ってくると聞いた。日立駅舎は、日立出身の妹島和世(せじまかずよ)さんがデザイン監修している。この『回廊の中で:この場所のための4つの虹』という作品は、ダニエル・ビュレン氏によって手がけられた。普段の駅を知らないが、こんな駅が一体あるだろうか。

このほかにも、日立駅の周辺にはアートがたくさんある。シビックセンターへ向かう途中には、「山行き」と表示された古ぼけたバスが停まり、屋根からなにやら盆栽のような木々が飛び出ていた。近づけば近づくほど頭にハテナマークが浮かぶ──解説をしてくれた県庁職員さんに話を聞くと、「茨城県には山と海の両方があって、これは"山"を表した作品です。どうぞ中を見ていってください。芸術祭の期間中は、茨城県で自生する植物と動物たちがここで共生しています」と。『ノアのバス』というテア・マキパー氏の作品だ。

バスの乗降口から中をのぞき込んでみると、いたいた! うさぎやら鳥やら可愛い動物たちと、生い茂った植物のメルヘンな空間が。へぇ〜とか、ふ〜ん、とかで終わってしまいかねないけれど、”現代アート”って、どうやらこういうものらしい。作品の裏側にはしっかりとストーリーがあって、作者の思いがある。見る人はそれを読み取ってふむふむと考える。わたしが言葉で何かを伝えのと違って、現代アートって、見る人に考えさせる要素が強いのかもしれない。自分の目で見てみないと面白さはわからないもんだなぁ。芸術祭は11月20日まで。

2016年10月08日

とんぶりとコキア

「コキア」を見にいくと聞いてもピンときませんでした。調べてみても「ほうき草」とか、秋になると紅葉するとか、よくわからない。でも、「とんぶり」がコキアの実だということを知って、興味がむくむく。とんぶりって確か秋田県の名産だったかな。深緑の小さな小さな実で、塩味のとんぶりの瓶詰めを東北のお土産にもらったことがありました。お味噌汁に入れたり、納豆に混ぜたり、シンプルにご飯にのせて食べるだけでもプチプチした食感でおいしかった──。

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そんな記憶を引き出しながら訪れたのが、茨城県北部・ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園です。西口ゲートから左奥の方向に10分ほど歩くと「みはらしの丘」に到着。そこには、コスモス畑と並んで「コキア」と呼ばれる丸っこい植物がもこもこと整列していました。その姿カタチは大人のマリモ。まるまると、コロコロしていて、可愛い。ここのコキアは食用ではないけれど、こんなに可愛い植物からあの珍味ができるなんて!

コキアは、15pくらいの苗から70〜80pにまで大きくなるのだそう。この時期には大きく成長し、すき間なく丘全体を覆っていました。夏場は真緑だったのが、10月も中旬頃になると真っ赤に色づきます。わたしが訪れた10月上旬のコキアも茎の部分が赤みがかってきていました。丘の曲がりくねった散歩道を歩きながら見る、32,000本のコキアは絶景。真っ赤な姿も見たいけれど、10月下旬を過ぎて枯れ始めると、夕日に照らされて黄金色に見えるそうで、きっと訪れる時期によって印象も変わるのでしょう。

みはらしの丘は、春(4月下旬〜5月中旬)には詩歩さんの著書でも紹介された「ネモフィラ」というパープルブルーのお花が丘を飾ります。夏は緑葉のコキア、そして秋には紅葉のコキア。冬は保温シートで冬眠するそうですが、他のエリアには早咲きスイセンや寒咲き菜の花など、四季折々のお花が欠かすことはありません。わたしはやっぱり真っ赤なコキアが見たいなぁ──来年の秋は紅葉狩りのかわりにコキアを見に行こうと、新しく買ったばかりの来年の手帳にシルシをつけました。
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